最強のスナップの撮り方
こんにちは、壁紙です。
今回は最近見つけた驚異の撮影テクをご紹介します。
その名も「写ルンです」撮り
勝手に命名しました()
皆さん写ルンですってご存知ですか?
もう30年くらい販売されているので、結構知名度は高いと思いますが、知らない人のために簡単に説明すると「使い捨てカメラ」というやつです。
その写ルンですなんですが、究極のシンプル。
なんとまあ!こんなんでまともに写真撮れるんでしょうか…。
現像の悦び
写ルンですで写真撮って現像したことがある方ならわかると思いますが、結構明るさが違う屋外と屋内で撮った写真、それぞれ明るさが極端に明るくなったり暗くなったりすることってないですよね?
これが現像の力。
カメラ屋さんが現像をする際に実は一緒に露出(明るさ)の調整もしてくれています。デジタルで撮影後に露出補正をするとだいたいすごいことになりますが…フィルムは光を記録する媒体であり、デジタルノイズという概念が存在しないので強いわけです。
ここで自分のデジイチを覗いてみる。
さっきの光を記録するという言葉でピンときた方は鋭いです。
そう、かのRAWが果たしている役割は実はフィルムそのもの。
RAWもフィルムも、画像を色情報(JPEGなど)ではなく、光の情報として保存しています。だから両者とも後編集に強いというわけです。
RAW画像は専用に設計された現像ソフト(RAW現像ソフトウェア、英: RAW converter)によって自由に調整・出力が可能で、この処理をフィルムになぞらえて「現像」と呼ぶ。
RAW画像 - Wikipedia
このポイントに注目する人ってあまりいないかもしれませんが、RAW画像を後でいじることを「現像」と呼ぶのはその共通性にあったりします。
露出は後で。
ついに本題です。
私の提唱する「写ルンです撮り」とはズバリ…!
SS 1/50, F/10, ISO 400, 焦点は無限遠付近
これだけ!これをRAWで撮って後で現像するだけ!
簡単でしょ?どの撮影法より簡単だと思います。だって気にするのは構図だけですから。
レンズはやはり標準単焦点が使いやすいでしょう。
最初はSDにたまっていく真っ黒な画像見て心配になりますが、現像してみると意外とちゃんと撮れてます。そこからは結構安心してこの設定でバシバシ撮れます。
実際試してみると、今までないくらい早くフレーミング⇒撮影に移れていることに気づくのではないでしょうか…?
まとめ
実はこれと似たような撮影法をしていた写真家がいました。
かのアンリ・カルティエです。
彼もライカでスナップを撮るときは構図とシャッターチャンスへ全意識を傾けるためにSS、絞り、フォーカス全部固定して撮っていたとか…。詳しい設定はわかりませんでしたが、フォーカスは5mくらいらしいです。
ともかくスナップは一瞬が勝負。AFが迷ったり、露出を気にしていては「ここだ」と思った瞬間を逃しかねません。まあ瞬時に的確な設定をするのも腕のうちという見方もできますが、このように設定を最初から固定してしまうのも一ついいアイディアではないでしょうか。
もし試された方がいれば作例を拝見したいところです…。
それではよいスナップライフを!