開放より2段絞ったところ

徒然なるままに…主にカメラの事を書いていくことになるかと。

ラミー・サファリでもジェットストリームが使いたい!

f:id:kabegamikamio:20200419204524j:plainこんにちは、壁紙です。

 

ラミー・サファリといえば、文房具好きの中では知らない人はいないといっても過言ではないくらい有名な逸品です。

目を惹く大きなクリップに、児童・若者向けを意識した三角グリップの組み合わせはほかには見られない独創的なものです。そしてボールペンはノックキャップが蛇腹状になっているのも特徴です。

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引用:http://www.lamy.jp/safari.html

 

 

ラミーのボールペンはいまいち使いにくい

ペンシルの品質には難を抱えるラミーの製品群ですが、ボールペンの出来栄えは非常によく、いつもそばに置きたくなる逸品なのです…が、問題がひとつ

 

ラミー純正のボールペン芯「LM16」は筆記抵抗が大きい――つまりジェットストリームなどにみられるスラスラとした書き心地とは程遠い書き心地――ため、長時間の筆記では負担が非常に大きいのです。

 

ここであらかじめ断っておきますが、私はLM16のアンチではありません。ラミー・ロゴには一年間お世話になりましたし、今でもL201にはLM16を侍らせています。海外ブランドのボールペンにありがちな「大雑把な書き味」は、アルファベットや数字を殴り書くにはもってこいなのです。とはいえ細かいパーツの多い日本語の筆記には1mm径(Mの場合)と高粘度インクの組み合わせは向かないのです。

 

そこで、日本を代表するインクといっても過言ではないジェットストリームをサファリと組み合わせるべく試行してみました。追記できる余裕があれば他社の4Cインクの対応も調べてまとめるつもりです。

 

 用意するもの

  • リフィルアダプター(後述)
  • 任意の4Cインク

 

世の中、すごい人がいるもので、LM16用のインクアダプターを販売しているメーカーがあります。

www.assiston.co.jp

こちらをAmazonから購入しました。

大体1000円ほど。

あと、4C規格のインクを用意します。

多機能ボールペン用の金属製の芯です。

購入は後述の注意を読んでから、とりあえずお好みのもので結構です。

ボールペン芯は店頭で買った方が安い印象。

ジェットストリーム プライム 替芯 0.7mm 黒【5本】

ゼブラ 油性ボールペン替芯 スラリ EQ-0.7芯 黒 5本 P-REQ7-BK5

パイロット 油性ボールペン 替え芯 アクロインキ 多色用 0.7 細字 ブラック BRFS-10F-B

ぺんてる 多機能ボールペン替芯 ビクーニャEX 0.7mm XKBXES7-A 黒 10本

 

注意

アダプターの商品ページにも記載がある通り、本来4Cインクの中でもゼブラのもののみが使えます。これはペン先の直径がラミー純正のものがだいぶ細いため、ジェットストリームなどでは太すぎるからです。

したがってジェットストリームをサファリで使うためには改造が必要です。ありのままの状態を保ちたい方は改造を控えましょう。(そういう方のためにもサファリで使える4Cインクをまとめておきます)

 

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左はG2インク、右がL16です。若干の差でわかりづらいのですがLM16の方が細くなっています

改造開始

まず様子見ということで、ジェットストリームを口金に突っ込んでみます。

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同じ口金径のロゴを使った比較。

うーん、やはり通りませんね。

ぐりぐりしたりして穴を広げてもまだ微妙。

そこで手元にあったゼブラの4Cインクを突っ込んで…

円筒部まで行ったところで軽くぐりぐり…

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ゼブラ芯を突っ込んだところ。結構きつくて怖いですが、頑張って通しました

ゼブラ芯を外してジェットストリームを突っ込むと…

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すんなり通ります


お見事!これでサファリでジェットストリームが使えます!!!

 

付記

なぜジェットストリームで穴を押し広げてもダメだったのにゼブラの芯で試すと成功するのか?実はジェットストリームは先端の弾丸型部分の径はゼブラ芯より大きいのですが、円筒部の直径は小さくなっています。文具界隈では有名なエピソードですが、多機能ペンにゼブラ芯を入れると他のメーカーの芯が抜け落ちるようになるというのはこれに起因します。

 

レビュー

このサファリは特にお気に入り(名入れをしていますからね)なので、宝の持ち腐れにならずに助かりました。サファリは軸重が軽いので粘度の高いインクとの相性は元からあまりよくないのですが、ジェットストリームの滑らかさがその欠点を補ってくれています。

サファリは仕様上ペン先の露出が少なくペン先視界が悪いのですが、今回用意したアダプターは銀色部をひねってねじを緩めることで露出量を調節することができます(あくまで副次的な効果ですが)。

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(左)ここにねじがあります (中)LM16の場合、露出が少ないのがわかります (右)ジェットストリーム+ねじ緩めの場合、ちょうどいい感じです

改造の影響ですが、がたつきが大きくなることはないです。ただ、元から口金の内径がインクの外径に対してゆとりをもって作られていたので、純正に戻した時気になる場合はテープをインクに貼るなどして対応していただけると快適に使えると思います。

 

終わりに

今回紹介した改造は、あくまでサファリやアルスター限定の方法です。口金が金属で作られているロゴなどには対応しません。またラミー2000の単色版(L201)はインクの繰り出し方法が独特なため、そもそもインクアダプターが使えませんので、ジェットストリーム化はおろか4Cインクを使うことすら叶いません。

また今回紹介したアダプターには、パーカータイプ(G2インク)用のアダプターなどもあります。「ジョッターでジェットストリームの青や赤を使いたい!」というわがままな方(ほめてます)はぜひお試しあれ。