Ubuntu Softwareでdebファイルがうまくインストールできないときの対処法
Ubuntuのパッケージはdeb拡張子を持つファイルによって導入や更新が可能です.
debファイルはWindowsでいうところのWindowsインストーラに近いものと言えるでしょう.
Ubuntuのデフォルト設定ではUbuntu Softwareでこのdebファイルを扱うことになっていますが,このUbuntu Softwareがクセモノで時々インストールやアップデートができないことがあります.
例としてはインストール済みのバージョンが1.0.0であり,アップデートのために用意したdebのバージョンは1.0.1である場合,Ubuntu Softwareではインストール済みバージョンが1.0.1と表示されて「更新」ボタンがそもそも表示されないことがあります.
dpkgコマンドを使う
Ubuntu Softwareを使うことが難しい場合はdpkgコマンドを使う方法が良いでしょう. dpkgはDebian系Linuxにおいてdeb拡張子のパッケージをインストールしたり削除するのに用いるコマンドです. CentOSやRed Hatにはないので注意.
# dpkg -オプション ファイル名
例えばapp.deb
というファイルからインストールしたい場合は以下のようにコマンドを実行します.
須藤さん管理者権限で実行しないといけない点に注意しましょう.
# sudo dpkg -i app.deb
オプションは他にもあり,インストール以外の操作が可能です.
オプション | できること |
---|---|
-i パッケージ名 | パッケージのインストール |
-r パッケージ名 | パッケージの削除 |
-l | インストール済みパッケージの一覧 |
-s パッケージ名 | パッケージのバージョンなどの情報を表示 |
-S コマンド | コマンドを含むパッケージを検索 |
特に-l
や-s パッケージ名
は表示される情報量が多いので適宜grep
などを活用して欲しい情報だけ表示すると便利です.
debファイルはホームディレクトリに落とすのがラク
この方法であれば確実にdebファイルを扱うことが出来ます. しかしネットからダウンロードしたファイルはダウンロードフォルダに入れてしまうという人が大半(主観)で,ダウンロードフォルダをカレントディレクトリにするのは案外面倒だったりします.
ダウンロード時に保存先を指定できるようであればできるだけホームディレクトリ~/
に保存するのが便利なようです.