開放より2段絞ったところ

徒然なるままに…主にカメラの事を書いていくことになるかと。

Bellroy Phone Case レビュー

Bellroy Phone Case for iPhone 15 Pro

こんにちは、壁紙です。 今回はBellroyのレザーケース「Phone Case」を紹介いたします。

使用開始直後のレビューだけでなく、使用にともなう経年変化についても 追ってレビューしていきます。

iPhoneの純正ケースをめぐって

iPhone 15 Pro向けファインウーブンケース。画像ではレザーのような印象を感じるかもしれませんが、実際は布のようなテクスチャです

AppleはこれまでiPhoneに向けて複数の純正ケースを提供していました。 その一つがレザーケースです。 しかしiPhone 15シリーズからは、Appleカーボンニュートラル政策により、レザーケースがラインナップから削除されてしまいました。 このファインウーブンケースの評判がとにかく悪く、多くのレビューで耐久性や質感の批判がされています。 Appleはレザーの代替品としてリリースしたようですが、市場の評価は残念ながらレザーには遠く及ばないものとなりました。

このような事情から、レザーケースを使いたいユーザは必然的にサードパーティ製の製品を求めることになるわけです。 ところが本革を使ったレザーケースというのはかなり希少で、Amazonを調べても10個あるかどうかというところです。 また私がレザーケースを探すにあたって、ボタンが覆われていることと、アクションボタンが使えることを重要視したため、 これらの条件を満たすケースはさらに少数になります。 今回紹介するBellroyのPhone Caseはこれらの要求を全て満たしています。

Bellroyとは

https://ja.bellroy.com/about-us

「ベルロイ」と読みます。オーストラリアを拠点とするブランドで、環境への負荷を極力抑えたレザー素材を使用していることをセールスポイントとしているようです。 今回紹介するようなスマホケース以外にもバッグや財布、Apple Watchのバンドなどのアクセサリも販売しています。 日本では取扱い代理店がないようなのですが、AmazonではBellroy JPのストア名で出品しています。 また数日かかるものの、オーストラリアから公式ストア経由で個人輸入することもできます。 Phone Caseの場合は個人輸入の方がAmazon JPで買うよりも数百円ほど安くなるようです。

ja.bellroy.com

Bellroy Phone Caseについて

https://ja.bellroy.com/products/phone-case?color=terracotta&material=leather&size=i15promax#slide-0

Bellroy Phone Caseは、本革素材を使用したスマホケースです。 2024年1月現在では、iPhone、Pixel、Galaxyのケースが販売されているようです。 Androidの2端末向けのケースはLeather Phone Caseという名前になっています。

旧バージョンiPhone 15 Proシリーズ用のケースは、14以前と同様にアクションボタン部分に穴が開いた仕様だったようですが、 あるロッドから後付けのアクションボタン・カバーがつくようになったようです。 新バージョンでは最初からアクションボタン部分にボタンカバーがついた設計に変わっています。 それ以外の違いは不明ですが、旧バージョンと新バージョンで実用上の差異はないように思われます。 ちなみに今回私の手元に届いたものは、最初からアクションボタンのカバーがついている新バージョンのようです。

(左)旧バージョン、(右)新バージョン。ご覧のように旧バージョンでは後付けとなっていたボタンが、新バージョンでは標準搭載になっています。

購入直後レビュー

レザーの質感を楽しめる、テラコッタカラーにしました。

総評から言えば、高級ケースなだけあってビルドクオリティは非常に高く、所有欲を満たしてくれるケースです。

まずこのPhone Case最大の目玉であるレザー部について紹介します。 表面のテクスチャはPUレザーに近いものですが、本革なので少し湿った手で持った時もしっかりグリップします。 当然、PUレザーと違い、本革特有の香りがします。 上部と下部、そして画面外縁部はシリコンむき出しで、それ以外の部分はレザーが接着されています。 基本的に手が触れる部分にはすべてレザーが貼られていると考えてよいでしょう。 個体差はあるはずですが、商品写真で見るよりも私のPhone Caseはシボ(皮の模様)が強めでした。

画像でも見えている通り、ケース下部と上部はシリコンむき出しです。それ以外の部分の多くはレザーで覆われています。

続いてサイドボタンの紹介です。 安いケースだと本体と一体成型されていて強く押さないとボタンが反応しないことがよくありますが、 Phone Caseのボタンはケース本体と分離した構造になっていて、押し心地がとても軽くスムーズです。 これはiPhone 15 Proシリーズの特徴である、アクションボタンの利便性を向上させる非常に良い構造だと思います。 またボタン表面はアルマイト加工がされており、高級感があります。

ボタン周辺。少し浮き出たデザインになっており、押しやすいのが特徴です。かなり軽い力で押せるので、ケースなしの場合と操作感はほとんど変わりません。画像では分かりにくいですが、音量ボタンの建付けが少しズレています……。

ケース内側背面のみバックスキン調の生地が貼られています。 実用性はさておき、これも高級感の演出に一役買っています。 ケースを外した時にしか見えないのが少し勿体ないです。

ケース裏面。バックスキン調の生地がとても美しいです。下部にはBellroyのロゴ、その上にある円状の凹みはMagSafe用の磁気リングの仕掛けです。

少し気になる点が3つありました。 一つは角の接着方法です。 角の部分のレザーが寄せて絞るような形で接着されているので、もしレザーがはがれることがあれば、ここからはがれていきそうな予感がします。

もう一つはMagsafeの強度です。 ケース分の重量が増えたこともありますが、やや磁力が弱い (体感ではケースなし比9割程度) なという印象を受けました。 これに関しては私が社外品Magsafeチャージャーを使っていることも原因のひとつとして十分に考えられますので、 Phone Case特有の問題ではないかもしれません。

最後はカメラ周りの構造です。 カメラ穴がかなりタイトに作られているため、レンズカバーによってはケースを外した際に一緒にはがれてしまう可能性があります。 またカメラレンズを保護する出っ張りの高さがレンズ面スレスレと比較的低いため、Phone Case単体でのカメラ保護能力は限定的であると言えます。

カメラ保護部を横から捉えた画像。レンズが飛び出るほどではありませんが、保護部の高さはレンズとあまり変わらないので、保護能力は限定されるかもしれません。

使用に伴うレザーの質感の変化や各部の劣化等については追ってレビューしていきたいと思います。 今後の更新にどうぞご期待ください。

余談:私のiPhoneとケース

最初に使ったiPhoneは、中古のプロダクト・レッドのiPhone 8 Plusでした。 それまでXperiaでは手帳型ケースを使っていたのですが、プロダクト・レッドの美しい本体デザインを生かしたいと思い透明なバックカバーを使うようになりました。

iPhone 8 Plusは結局壊れてしまい、訳あってHuawei P20 Proを使うことになりました。 P20 Proには付属品として透明なシリコンバックカバーが同梱されているので、 必然的にP20 Proでも継続して透明なケースを使うことになりました。

次に使っていたスマホiPhone SE Gen2です。 このiPhone SEは一昨年の楽天モバイル一括1円キャンペーンで入手したもので、 元々メインで使うつもりはなかったのですが、Apple Watchを購入したこともあり なんだかんだそれまで使っていたHuawei P20 Proを置き換える形になりました。 1円で買ったスマホに数千円のケースを買うのも馬鹿々々しかったので、100均の透明ケースを使っていました。 このケースは結局1年以上使っていましたね。

このような経緯から、私は今まであまりスマホケースに対して頓着していませんでした。 しかし、JT電子タバコ・Ploom X用のレザーケースを購入した際に、レザーケースの手触りの良さや汗ばんだ手でも滑りにくいという実用性に気づき、是非今度のiPhoneではレザーケースを使ってみたいと思うようになりました。 これが今回bellroyのケースに至るまでの前日譚です。

2週間レビュー

1/3に使用を開始してから2週間と少しが経ちました。

普段から汚れたところに置かない、濡れた手で触れないなどを徹底するなど、かなり慎重に扱っています。 8500円もするケースなのであまりぞんざいには扱えません……。 手入れとしては、水滴や汚れがついた際に乾拭きし、1回だけレザーオイルで保湿をしています。

外縁部は手に持った際やポケットに入れる際によく擦れるのか、他の部分より少しテカテカしたテクスチャに変化してきました。 一回だけ引っかき傷をつけてしまったのですが、軽いものだったのでオイルを塗って磨いたらほとんど見えなくなりました。 また使用開始1週間あたりから手がよく触れるが少し黒ずむようになりました。 面の部分は固く絞った布で拭き取ればだいたい取れたのですが、外縁部に出た黒ずみがなかなか取れません。 色が剥げたのかと焦って茶色の靴クリームで磨いたりもしましたが、その際黒ずみは溶け出していたので、おそらく皮脂などの汚れがついているのだと思います。 他の革製品と比べてもスマホケースは圧倒的に手が触れる機会が多いので、レザークリーナーは必須かもしれません。