Super Takumar 55mm F1.8とやら
こんにちは、壁紙です。
最近睡眠不足で(今も夜三時にこのブログ書いてるんですが)、今日は天体撮影をすることもなく寝落ちてしまいました…毎日続けていたある種の習慣だっただけに非常に残念。
それはともかく、明日(正確にはきょうですが)は「仕事」で写真を撮るのでカメラの清掃をしながらタクマーで遊んでました。
ホントにいいレンズですね。父親ど同世代のレンズなのに…ぶっちゃけ現代のレンズよりいいんじゃないかと思うところもあります。
特にいいと思うところはゴースト・フレアですね。まあだいたいこいつらは厄介者扱いされる存在でして、被写体のど真ん中に出られるともちろんうるさいですし、コントラストの低下を招く点は見過ごせません。ですが無理に抑えるよりも素直にバーッと出てくれた方が何となく自然でいい気がします。
Super Takumar 55mm F1.8 + EOS Kiss X7i
1/60s, F1.8, ISO320
すごいですよね。LED撮っただけでこんなにゴーストちゃんと出るなんて。逆光の王様です。 フレアも結構盛大に出てますね。
YN50mm F1.8 + EOS Kiss X7i
1/80s, F1.8, ISO400
比較用にYN50mmでもだいたい同じ写真を撮ってみました。
ゴースト・フレアは結構出てますが、それでもタクマーよりは抑えられています。
またコントラストの低下具合もこれで比較できます。
タクマーの写真だけ見ても違和感は感じないかとは思いますが、YN50と比較すると
特にライト周辺のコントラストが全然違うことがわかります。
これはレンズ特性云々っていうよりかはコーティングの有無の問題ですね。デジイチの撮像素子はフィルムよりも光を反射しやすく、その分乱反射が余計に起こりやすいのでフレア・ゴーストも出やすいとのこと。YN50は最安レベルですが、そのレベルでもコーティングには気を払っているようです。
Super Takumar 55mm F1.8 + EOS Kiss X7i
1/60, F1.8, ISO400
これ、エモくない?エモいですよね!
ふんわりとしたボケがある中で被写体はパキッとしてる!色も寒暖のコントラストが素晴らしいです…。ファインダー覗いてて幸せでした…
Super Takumar 55mm F1.8 + EOS Kiss X7i
1/80s, F1.8, ISO2500
特に遊びはない写真ですが…
本当によく写ります、このレンズ。全く絞ってませんが、開放でも結構解像します。
タクマーはまだ買ったばっかりでどうやらオーバーホールとかもしてないみたいで、外装の汚れが結構 目立ちます。レンズを覗いてみてもいくらかゴミが入っているので、機会があれば清掃してみたいですね。
明日は多分タクマーが大活躍すると思うので、ぜひお楽しみに。
星空撮影のメモ【2018/7/18】
こんにちは、壁紙です。
例のごとく星空撮影の記録をしていきます。
今回は特にすることも思いつかなかったのですが…
せっかく手元にスーパータクマーがあるので、これで星空を撮ってみます。
EOS Kiss X7i + Super Takumar 55mm F1.8
F1.8, 10s, ISO100
前回は明るくし過ぎて画面にムラが出てしまいましたが、今回は大丈夫そうですね。RAWで撮っているので、少し暗めにしてコントラストを空の殺した方が後の調整は楽なのかなと思います。
Lightroomにて比較明合成。約2時間分653枚
す、すごい枚数になりました。いつもは30秒で撮っているところを10秒で撮ったので単純に3倍の写真が撮れたわけです…。LightroomでRAWを指定してそのままフォトショに読み込もうとしたらキャッシュがいっぱいになって全部読み込めませんでした…。なので一回JPEG出力してから改めてレイヤーとして読み込んでいます。
うーん、これはまた盛大に飛行機が写りこみました。ど真ん中をこういう風に通られると腹立ちますね、さすがに(# ゚Д゚)
あとレンズフードが間に合ってなかったので、クルマのライトらしきものが写ってます。画面左端が赤っぽくなってるのわかりますか?オールドレンズを使う時はフードがないと間違いなくこうなります。
まあこれらのノイズはいつものようにやれば消せるわけで…
Photoshopにて比較明合成。
先ほども枚数が多くて編集にてこずった話をしましたが、比較明合成の処理の途中にもパソコンの電源が切れそうになって(いつもは数分で終わるんですが…)、一回ノイズだけ全部取ったものを保存して後で見返したんですが…
この…なんていうんですかね、空気感っていうのかな?数時間経ってから見たら吸い込まれるような感覚にとらわれました…
今回のこの写真、比較明合成(と邪魔物の処理)以外は一切手を入れてません。なのに流れるような軌跡が描けています。なんでだろう…普通は透明度の調整入れなきゃ出ないのでとても不思議です。
露出 + コントラスト調整
露出 + コントラスト + カラーバランス調整
うれしくてつい。でも撮って出しの色合いが今回は一番よかったですね。深みのある色です。編集するときもあまり色は変えませんでした…。
まとめ
今回初めてオールドレンズでの撮影に挑んだのですが、古い技術だけに憂慮するところはありました。例えば現代のレンズであればコーティング技術が優れているおかげで車や街灯の明かりで影響されることは少ないですが、オールドレンズは「素直に」やられます。また前玉も心なしか夜露がつきやすいのかなあと思います。この辺の問題はフードやレンズヒーターで対処できるので、今後どうにかしようと思っています。
また写真の枚数ですが…今後2時間を超える撮影に挑んだ場合は確実に直面する問題であり、対処しなければなりせん。今考えているのは、
- 単純に露光を30秒で固定(=ISOを下げる、絞って撮る)
- タイマーレリーズで30秒以上の露光(ただ明るさの懸念あり)
- JPEGで撮る
- 撮った写真を200枚くらいずつ合成して、後で合わせる
- フォトショに頑張ってもらう
って感じです…。1番は多分6時間なんて時間で撮り始めたらそれこそ意味がないでしょう。2番に関しても30秒以上で撮るにはISOが100を下回らないと確実に厳しいです。3番は効果があるかわからない上、編集後の完成度に影響しかねません。4番は今の私の技術では難しいところがありますが…効果は確実にあると思われます。5番に関しては神頼み的なところがありますが…フォトショのキャッシュを外付けHDDに設定できれば500GBは余裕で使えるので効果はやはりありそう。
…てなわけで今後も手探りで星空の撮り方を研究していきます…。
旭光学(ペンタックス)Super Takumar 55mm F1.8
こんにちは、壁紙です。
先日、M42⇒EF変換アダプタが到着して念願のスーパータクマーをわがEOS Kissに装着することができました。
早速何枚か写真を撮ってみたので、第一印象を書いていきます。
重い!
このレンズ結構小さくて、多分ズイコーのレンズくらいのサイズかなと思います。AFも自動絞りもないのですごく小さくできるのでしょう。しかし驚くなかれ、イメージサークルはまさに35mm判に合わせて作ってあるのです。
さて大きなパワーを秘めた小さなボディは、見た目からは想像もできないほどマッシブ…。実際の質量自体はそこまで重くないのかもしれませんが、感覚としては18-200mmを持った時のあのずっしり感。すごく重かった。持ち運びには軽い方がいいでしょうが、剛性感がひしひしと伝わってきます…。
軽い!
実は私は今までMF専用レンズを買ったことがなかったので、タクマーは初めてのオールドレンズでありながら、初めてのMF専用レンズでもあるわけです。このMFなんですが、とにかくすごい…。リングがすーっと動いて、とても滑らかなんです。かといって滑りすぎることはなく、一度ピントを合わせたらそこからリングが勝手に回るなんてことはありません。MFがこんなに気持ちのいいものだとは…。
キレイ!
このスーパータクマー、50年近く前のレンズなんですが…撮ってみると写りがいい!手持ちのYN50と比較しましたが、どう見てもタクマーの方がきれい…。特に周辺部のシャープさはタクマーのほうが解像度が高かったです。
作例
今回撮った写真を何枚か掲載しておきます。
YONGNUO YN35mm F2.0 の考察
こんにちは、壁紙です。
以前、同じくYONGNUOのYN50を紹介しましたが、今回はその姉妹機のYN35についてのレビューを書いていきたいと思います。
外観・操作性
外観に関してはYN50から若干の進歩があります。高級感を演出するほどではありませんが、マウント部は金属製に代わり、鏡胴の部分の表現仕上げもつきました。YN50のようなプラスチッキーな感じは改善していると思います。金属部品の割合が上がるということはもちろんレンズの質量も増加していますが…YN50が軽すぎるくらいなので、全然問題になるレベルではないと思います。ちなみに基本デザインはキャノンの撒き餌50mm単焦点をパクって参考にしており、YN50ともそっくりです。遠巻きで見ると同じにしか見えません…。前玉の大きさはYN50より若干小さいようです。魚眼レンズみたいにちょっとせり出しているのがYN35ですね
操作性に関しては、全く変化はないといってもいいのではないでしょうか。AF速度に目に見える変化はないことから、おそらく共通のAFシステムを使っているのではないかと思われます。MFの扱いに関しても変わったところは見られません。ただ、買った当初の状態を思い出せないのですが…私のが不良品だったのか、それとも鏡胴を曲げてしまったのか、MFリングの動きがYN50より重い感じがします。それも滑らかな重さではなく、引っかかるような重さです。操作に支障をきたすわけではありませんが、MFはあまり心地よいものではないです。
描写
YN50よりまた一段素直な描写をしてくれます。
色はキャノン純正に近い色味で、暖色が映えます。寒色が弱いわけではありませんが、シグマ機のようなシャープなラインよりはふんわりした温かみのある描写が得意です。発色も結構いいのかなと思います。
ボケみはYN50が比較的グルグルボケに近いものでしたが、YN35は控えめかなと思います。フルサイズ機だとそのまま35mmで広角レンズに、APS-C機に装着した場合はだいたい55~60mmくらいの画角になり、標準レンズとして使用することができます。開放では被写界深度が浅過ぎて何となく眠たい写真になりがちです。どのくらいボケが欲しいかにも左右されますが、私の場合ボケが欲しくてもF2.8、普段はF4くらいで使っています。F4くらいから解像しはじめて、一番シャープに映るのは(厳密な測定とかはしてませんが)F11~F13くらいだと思います。しっかり絞ってピントもしっかり合わせればだいぶカチッとした写真になります。それ以上絞ると小絞りボケ(回折現象)が発生して、ディティールが損なわれてしまいます。
逆光耐性は意外と強くて…私が持っているレンズの中では結構フレア・ゴーストともに出にくいです。SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACROですら出るときは出まくります…。多分レンズの枚数の違いなんでしょうね。安いレンズは総じてコーティングがしっかりしていないからフレア・ゴーストが出やすい(出しやすい)といいますが、私が試したうちではあまりはっきりしたものは出ませんでした。
APS-Cでも開放では口径食が結構出ている気がします。明るいとあまり気づきませんが、室内であったり日が沈んだ後の少し暗いところで撮ったりすると画面の四隅が若干暗くなっているのがわかります。口径食自体、F2.8くらいまで絞ればかなり改善されます。
作例
SS:1/1600秒、絞り:F2.0、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/60秒、絞り:F2.8、ISO:160
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/160秒、絞り:F2、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/200秒、絞り:F2、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/4000秒、絞り:F2.8、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/640秒、絞:F14、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/4000秒、絞り:F2、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/1250秒、絞り:F2.8、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/8秒、絞り:F10、ISO:400
カメラ:EOS Kiss X7i
※RAW現像時に露出補正。
SS:1/60秒、絞り:F10、ISO:400
カメラ:EOS Kiss X7i
※RAW現像時に露出補正。
SS:1/15秒、絞り:F10、ISO:400
カメラ:EOS Kiss X7i
※RAW現像時に露出補正。
まとめ
特に標準を探しているAPS-C機を使いの方はこのYN35というのが最初のレンズの候補の一つとして挙がってくるのではないでしょうか。なんといっても魅力はコストパフォーマンスで、同じ価格帯のレンズはありますが、AF搭載モデルはそう多くありません。空気感だとかなんだとかをこの値段に求めるのはお門違いな気がしますが…カメラの操作にある程度慣れていて、初めて単焦点を使う方にはこのレンズは非常にお勧めできるものかなと思います。全くの初心者の方はよりAFが早くて光学性能が素直なEF-S 40mm F2.8 STMやEF-S 24mm F2.8 STMなどのレンズを使っていくことになると思います。やはりこのレンズのくせの強さを考えると、全くの初心者の方には強くおすすめできるものではありません。
YONGNUO YN35mm F2 単焦点レンズ キャノン EFマウント フルサイズ対応 広角 標準レンズ
- 出版社/メーカー: YONGNUO
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
Canon 単焦点レンズ EF40mm F2.8 STM フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: Camera
- 購入: 3人 クリック: 378回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8 STM APS-C対応 EF-S2428STM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2014/11/13
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (8件) を見る
星空撮影のメモ【2018/7/17】
こんにちは、壁紙です。
今回もいつものように星空の撮影をしていきます。
EOS Kiss X7i + YN35mm F2, SS: 30s, F2.0, ISO200
今回はレンズを35mm単焦点にしてみました。さらに絞りを開放して、ISOを一段下げました。これにより今までの写真よりシャープな写真に仕上がるのではないかと思います。
ISO一段下げたにもかかわらず、めちゃくちゃ明るいですね…。F3.5で撮った時は結構暗かった印象がありますが…。
だいぶ明るくなっているので完成作品が気になるところ…。
Photoshopにて比較明合成。透明度の調整。
なんかあり得ないくらい明るくなってしまいました。特に下半分が異様に明るい…。単焦点だと明るすぎるんですかね…。
軌跡の感じは最高にいいですね。時間を長くすればするほど軌跡も長くなるし、密度が上がります。
今回も3枚だけ飛行機の映り込みがありましたが、前回と同様に黒ペンできれいに消しました。飛行機の航跡を黒ペン消ししたときの写真の変化も長時間でやった方が少ないのかなという印象があります。単に密度高いだけかもしれませんが、確実に目立たなくなります。
カラーバランスを変えて青みを入れました。
画面下が明るすぎるのは変わらず、なんか変な感じ。
明るさを落としまくりました。
これはこれであり。
明るさ落として、コントラストいじってカラーバランス変えてやっといい感じに。
ただ色むらみたいになって個人的には100%の満足度ではないです…。
まとめ
単焦点で撮った写真がこんなに明るいとは意外でしたね。ていうか明るすぎ…。比較明合成で写真を撮るときは露出アンダーで撮った方がいいのかもしれません。
次回は露出アンダーに挑戦してみます。
星空撮影のメモ【2018/7/16】
こんにちは、壁紙です。
平日は出かける時間もないので、夜に星空にレンズ向けて一人でにやにや感傷に浸っているわけですが、今回も星空撮影の記録をしていきます。
EOS Kiss X7i + SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC, 30s, F3.5, ISO400
さてテスト撮影はこうなりました。
この「30秒、開放、ISO400」って私的にはだいたい黄金設定的な感じがありますね…。まあこの写真も一枚として扱うならばちょっと暗すぎますが、比較明合成に使うならこの程度で問題ありません。むしろグルグルするときに星以外が明るすぎても癪なので。
また今回が方位磁針アプリを使って南をとってみました。多分今まで目測(勘)とGoogleマップでやっていたので、はるかに正確かとは思います。
比較明合成をしたものがこちら。
撮影諸元同じ。約1時間半計169枚の写真をPhotoshopにて比較明合成。
今回は1時間半の撮影時間を撮りました。30分違うだけでも軌跡に与える影響は侮れません。
方位磁針の効果もてきめんですね。方位磁針がなければこういったアプリをインストールしておいて間違えはないですね。
ところで何か星ではなさそうな何かが混じってますね…
これ、実は飛行機の航跡です。点線になっている部分は飛行機の識別灯が点滅するためです。
これはこれでキレイではありますが…さすがに量が多すぎるのと、星という本来のテーマからは外れているためボツです。
長時間撮っているとこういうこともよくあります。
これは飛行機の軌跡ですね。ほかにも6枚くらい入ってました。
昨日おとといは写って無かったので、ちょっと驚きました。多分月曜日だったのがあれなのかな…?
まあ比較明合成の写真なら簡単に修正できます。その軌跡が記録されているレイヤーを選択して、黒ペンツールで軌跡を塗りつぶせば簡単に治せますよ。比較明合成ってのは要するに他の写真と「比較」して、「明」るいところだけ「合成」するものなので。
直したものがこちら。
撮影諸元同じ。Photoshopにて比較明合成。各レイヤー透明度の調整。
ちょっとほかのところもいじったりしましたが、こんな感じ。見事に消えたでしょ?
飛行機ばっかは割とどこで撮ってても写りそうですし、編集で消してしまうのは致し方ないのではないかと私は思います…。実際自分の写真に飛行機の航跡写ってたらすごくがっかりしませんか?
色も今回は元の色で出しています。灰色背景ってのも意外と悪くないですね。
それでちょっといじったところっていうのが、透明度の調整です。星空の比較明合成写真界隈では結構一般的なテクニックかと思います。
前者が今回の写真で後者は前日の写真です。
今回の写真のほうがどことなく「星が流れる感じ」がしませんか?
こんな感じにレイヤーごとの透明度を変えてあげると、流れるような軌跡が作れます。
あ、作るって言っちゃった…撮るじゃなくて…
この作業を一括でやる方法はどうやらないようで、レイヤー一個づつ透明度の変更をしていくことになります。これがなんだかんだ比較明合成をする上で一番時間食うし面倒くさいパートですが、確実に完成度には寄与します。私も毎回はやりませんがね…。
まとめ
全般的に満足度は高い撮影でした。過去3日間の反省を取り入れるだけでもだいぶ写真の出来栄えは変わりました。
また新たなツールの検証も成功したようで、ほっとしています。
次回以降はISOなどの設定に手を加えてみようかなと思います。
YONGNUO YN50mm F1.8 の考察
こんにちは、壁紙です。
YONGNUO YN50mm F1.8を購入してから早半年以上がたちました。
Amazonで6000円を切る破格の安さですが、このレンズの性能は果たしてどうなのでしょうか。
外観・操作性
まず外観に関しては安物の風格が漂います。
マウント部を含め総プラスチック製で、Amazonのレビューではマウント部が壊れたというレビューもありました。そこに関してはちょっと前のキットレンズもそうだったので、特段悪いと思うところはありませんが、後玉のキャップが時々緩すぎてハマらない時があるのはちょっと面倒です。多分度重なる使用でキャップをホールドする部分が摩耗してしまったのではないかと思います。プラスチック製であるのは悪いことだけではなくて、カメラに装着したときに軽くて取り回しがしやすい、重心が変なところに行かないなどのとってつけたようなメリットがあります。
鏡胴もグラグラしていて、AFを動かすと鏡胴が動いているのがファインダー見ていてもわかります。ただ実際にシャッター切るときには問題はないようです。
フォーカス関係でいうと、AFは遅くて精度も悪いです(※特に精度に関しては本体の性能もあるので何とも言えませんが)。まあ開放値1.8ではのちに触れる描写性能もあって合焦させるのも難しいのかもしれません。MFリングは操作しにくいということはありません。至って普通です。
描写
まず大きな目玉はF1.8という開放値の明るさ。これはキャノン純正の50mmレンズに匹敵します。APS-Cに装着した場合は実質焦点距離は85mmと中望遠になることもあり、ボケはかなり利きます。また暗いところでの撮影にも開放値の明るさは貢献しますね。
描写の特徴ですが、色味はキャノン純正に近いのかなと思います。いわゆる寒色系のシグマとは違って温かみのある色が出やすい印象があります。コントラストも順光であればくっきり出てきます。寒色系の色を出しての撮影はあまり試したことがありませんが、手持ちのシグマレンズよりは弱いかな…。
開放付近での絵の締まりは正直悪いです。3~4段絞っていい感じにかっちりするかなってくらい。F2.8とかF2.5とかそれくらいでしょうか。F2.8程度ならまだ十分ボケも楽しめるし、被写体の締まりもある程度は求められるので私はよく絞り優先でF2.8あたりにしています。
背景のボケは割とヘリオスのレンズに近いのかなと思います。そう、オールドレンズのヘリオスね。いわゆるグルグルボケっていうやつ。ヘリオスほど主張は強くありませんが、おとなしくボケるタイプでもないです。これは多分好みがあると思います。玉ボケの形は開放付近だとラグビー型だかレモン型だか楕円形だかになります。要は丸くない。
周辺減光などはAPS-Cで使っている分にはあまりわかりませんが…フルサイズだと多分わかる程度にすると思います。やはり開放付近で露出下げると、減光してるかな?って感じはあったりします。収差などはあまり目立たないです。
作例
SS:1/800秒、絞り:F2.8、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/800秒、絞り:F1.8、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/1000秒、絞り:F8.0、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/4000秒、絞り:F1.8、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/400秒、絞り:F2.0、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/80秒、絞り:1.8、ISO:320
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/640秒、絞り:F1.8(開放)、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/800秒、絞り:F4、ISO:100
カメラ:EOS Kiss X7i
SS:1/125秒、絞り:F10、ISO:400
カメラ:EOS Kiss X7i