ちょっとしたメモ。「入力電力」で音が変わる?
つい先ほどアンプの記事を書き終えてから少し考えていました。
「実際ゲイン変えて音変わったっけなぁ」
うーん、FiiO Q1 Mark II自体あまり大きな増幅はしていないだろうし、そこまで大きな音の変化はないかもしれません。
ですがこんな記事を見ました。
ここのブロガーさんはこんなことをおっしゃっていました。
ゲイン設定最大設定時、高域がより出るようになり、低域もブーストがかかったように強くなる。
引用元:Black Cube Linearのゲイン設定による音質の変化:AV奮闘ブログ 〜トラブルこそ知識蓄積の好機〜:So-netブログ
確かに。こういうような経験はあります。音量を上げていくと低音と高音がブーストされることって。
なんでだろうと考えたときにあることを思い出しました。
バランスドアーマチュアの性質。
BA型の特色(ダイナミックと比較して)
- 再生周波数帯域が狭く、歪み特性がある
- 中〜高音域(人の声に近い音域)の再現力が高いが低音域が苦手
- 感度が高く、小型化が得意なので複数使うことが可能(しかし高価に)
- 技術特許が多く自社開発が困難なため高価
そうそう、BAってDDに比べて微細な音にも敏感なんです。
だからハイブリッドイヤホンでどんどん音量を上げていくと…ね?
DDは割と鈍いので音量を上げてもBA程変化は見られませんが、BAの帯域だけどんどん膨らんでいくんです。
だからドンシャリホンでボーカルを聴こうと思ってボリュームを上げると先に高音域担当のBAが爆音を鳴らし始めて高音がギンギンした感じになることが多いというわけです(経験則
そうそう、BAって一定音量以上になると歪みが目立つようになるんです。歪みってのは、本来ないはずの「ジリジリ」といった音が出てくることですね。これはBAの構造に起因していて、パーツ同士の震えがでかくなってぶつかったときに出る音なのです。
今まで「KZって高音がなんかすっきりしないなぁ」と思って不満だったのですが、まずは自分の音量感覚を何とかしないとやばいみたいです。聴覚的にも。