開放より2段絞ったところ

徒然なるままに…主にカメラの事を書いていくことになるかと。

私の撮りたい写真とは。〔終〕【4/4】

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こんにちは、壁紙です。

 

今回は4部作であった「私の撮りたい写真とは。」最終章をお送りします。

 

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結局、私の写真。

表も裏も

前章で芸術としての写真とその存在がいかに風前の灯であるかを私なりにお話ししました。そして私の撮りたい写真がどういった芸術か、つまりどういうテーマかは話していませんでしたね。

「表裏」

これこそ私が取材したい世界。

物事には表と裏があります。安いものの裏にはそれなりの理由がありますし、いい人にも実は知られざる裏の顔が…。現在の日本をはじめとする国々が平和な裏では新興国発展途上国での戦火が誰彼問わず命を奪っている現状があります。身近なところでは、我が国が豊かになるとともに貧富の差はどんどん拡大しています。豊かな人の栄華ばかりが強調されがちですが、その裏では貧困に苦しむ人もいるはずなのです。

普段人々は自分の世界の裏にある別世界についてみることは稀です。それどころか存在すら知らないのが普通かもしれません。ですが、裏の世界も確かに存在しているのです。善悪二元論ではなくて、存在しているものは存在しているもの。その存在に対して自分の見解を表現しつつ、同じ世界に生きる人に裏の世界の存在を知らせたいというのが私の野望。

果たして写真がそれをかなえるだけの力を秘めているのかはわかりません。しかし今まで多くの写真が世界を変えてきたように、私も何か世界を変える小さな力になりたいな、と思うのです。

何をしているのか

しかし今すぐに「裏の世界を探す旅」というのは無理があるでしょう…資金的な問題が一番でかいでしょうか。日常にも表裏はあります。街中の、昼の喧騒と夜の静けさとか。お茶らける人の真面目な一面とか。まあ逆もありますが。結局表裏があるのって人間という生き物が自分を少しでも飾ろうとして生きているからであって、その表裏を表現するのは人間の深いところを表現することになるのかな、と。それってなんだかおもしろそうじゃないですか?(そうでもない?)

今日も写真を撮るときは「定番」にはまらないように気を付けています。できるだけ「撮影スポット」では撮らないようにするのもまあそうなんですが…。前よりは「人がどんな顔をして歩いているか」に気を遣うようになりました。嬉しそうとか、悲しそうとか、疲れてそうとか、いろいろありますが、その表情がまさにその人を表現している…と私は思います。なので、以前ならシティに出れば建物ばっかり撮ってた私は今ではスナップ写真に一所懸命です。

最後に

まとまりがなくただ長ったらしい文章になったことを痛切にお詫びいたします…。私自身自分の写真スタイルを確立しきったわけではないので、いろいろ試している最中なのです…。アンリ・カルティエの真似してMモードでSS・絞り・ISO・フォーカス全部固定してスナップ撮ったりなんて馬鹿な事したり…。とにかく「お金をかける」以外の事で写真の腕を磨く努力をしています。納得がいく写真を作るために妥協をしません。それでも「完璧」な写真にならないことの方が多いですが。

以前友人にサッカーの試合の撮影を頼まれたとき、900枚の写真を一日で撮りました。そんなに撮ったのは本当に初めてでした。ところが現場では「よく撮れた」と思った写真も帰って見返してみると「なんじゃこりゃ」ってものばっかり。結局一枚も完璧だなと思える写真はその日撮れませんでした。

経験があればこういう不完全な写真は減っていき、「完璧」な写真が撮れることも増えるのでしょうが…。私自身未熟を実感していますが、知り合いの中には私の写真を大いにほめてくれる人もいます。大変恵まれた環境ではあると思いますが、慢心せず、自分の写真づくりに真摯に取り組んでいきたいと、切に思う17歳の冬です。

 

【了】